テキスト企画 第2弾『コーヒー』
戻る

ライブチャット探偵社
■名前:ハロルド松田
■管理サイト:ライブチャット探偵社
■備考:今の情報サイト業界の発展は松田氏無くしては
  無かったと言っても過言ではない。情報サイトの祖。
  独特の観点、絶妙の切り口で読ませるサイトの
  コラムは業界関係者ならずとも必見です。

題名:『コーヒー』


ぼんやりした頭のままコーヒーメーカーのスイッチのオレンジ色の光を
眺めていた。由里香は既に小さな寝息をたてて、眠っているみたいけど、
今夜はどうも眠れそうにも無い。

最近じゃ一週間の半分以上、このアパートに来てしまっている。
今年、第一志望の地元の大学受験に失敗して、浪人生活をしている手前、
卑屈になっていたからか何となく流されるまま付き合ってきた気がする。

高校を卒業する直前くらいから付き合い始めたから
もう半年以上になるだろうか。
彼女がこのアパートを借りて一人暮らしを始めたのは
ゴールデンウィーク明けの5月中頃。
その頃は一人暮らしするのに親がいくらかお金を出してくれたので
暫くは大丈夫だし、 アルバイトもすぐに探すと言っていたはず。
別に贅沢なアパートでも無いけど家賃は彼女が払っていて、
俺は俺でアルバイトもせずに浪人生活を送っているだけだから
お金はいつも殆ど無い。

朝、予備校へ行く時や自分の家に帰る時になる度に
今度来た時には尋ねなきゃと思いながら今まで尋ねられないままでいる。
「由里香はアルバイトして無いのにどうして一人暮らし出来てるわけ?」
ただそう言えば良いのだけど何故か今まで口に出せていない。
水商売にでも行っているのかとも考えていた時もあったけど
いつも携帯に出るし、夜、外出しているとしてもたまに近所のコンビニに
いる時があるくらい。

うっすらと窓の外も明るくなって、カップにコーヒーを注いでいる時、
俺は以前から気になっていたもうひとつの疑問を思い出していた。
由里香のパソコンに接続されている、銀色の目玉みたいなカメラは
何に使うのだろうかと。




◆この企画について。感想等もこちらから。

ライブチャット無料情報・比較のポータルサイト © ライブチャット情報COは初心者にも優しい無料ライブチャット情報サイト